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酷く退廃とした時間 それだけが今の総て
もしも これが生存しているというのなら 失われた時間と 取り替えられないものか 今なら 容易くそう出来るだろうに 生まれた時には この手の中に夢の種 下り坂のような人生 下ばかり見て歩いていた 自分の足元ばかり見て 手の中なんて見ていなかった けれども今は空っぽの手 この手は 何も掴んでいやしない 生まれた時には 持っていた 誰彼に平等に与えられた夢の種 此処に辿り着く間に 何処かに零してきてしまった 多分 それは今はもう芽吹いていて 或いは既に大輪の花を咲かせていて 戻れない道の 果ての先 手の届かない 高嶺の花になりましたとさ 時計の針は 短く太く それは一過性の病の如く 生まれた時には上り坂 今や気づけば下り坂 もう一度 頂点まで戻れるか 否か 生まれた瞬間が 望まれた絶頂だったとは 思いたく ない やる事は? やる人は? 何時だって 何処だって 今だって 明日だって 誰だって 自分だって 確認作業中 前に進むには 重荷がある 足を絡め取るそれは 抗い難く そして 捨て難い 誰かが 私の名前を呼ぶ 何かを拾うには 何かを捨てる必要があり 何かを捨てるには 時に全て捨てる勇気が必要 時にこの世は 失う事が 多過ぎる 時にこの世で 得る事が 少な過ぎる それも 何かを見捨てている結果? 世界よ廻れ 時間よ駆けろ 足跡を刻め 知識は巡り 植物は朽ち 動物は嗄れ 大地は砕け 海は唸り 空は墜ち 朝が死の淵で眠り 夜が舞い降り 星が涸れ 歴史は虫食いになり 人間の嘆きで満たされる 終末まで 後幾時間 世の中 良い人ばかり 死んで逝く 悪い人ばかり のうのうと生き延びる つまり 早く死ねれば 良い人なの?
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